【映画感想】アンドロメダ…(1971)
奥さん、ハードSFだよ。
監督は『地球の静止する日』(1951)『ウエスト・サイド物語』(1961』のロバート・ワイズ。
原作は『ジュラシック・パーク』原作や『ツイスター』脚本のマイケル・クライトン。
あらすじは、人工衛星の不時着したニューメキシコ州の田舎町で住民が全滅する事態が発生、現地を調査した科学者達のスペシャルチームは生き残りの赤ん坊とアル中の老人を救出し、秘密研究所で原因と思われる疫病の研究を開始する……。
と、いったもの。
地球外生命体が原因で村民が全滅、調査を開始するという流れはDCコミックスの『リバティ&ジャスティス』を思い出したり、
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ハードSFとしては前年公開の映画『地球爆破作戦』(1970)を思い出したり。
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コンピュータの描写などところどころレトロな味わいが今となってはとてもオシャレ。
科学者達による研究・証明の積み重ねの、ドキュメンタリーか!?と錯覚するようなリアルさ。
すわパンデミックかと恐怖を煽る1幕から、科学者たちによる原因究明の第2幕、そこからスムーズに移行する研究所内の汚染と研究所自爆阻止のサスペンスがクライマックスの第3幕。
自爆阻止の前フリがさすがに露骨では?とか、汚染による自爆装置起動と各セクターの隔離が同時に起こるって設計ミスでは?とか、ほんのちょっと間の抜けたところもあるのだけれど。
特に最終的に割りと勝手に感染拡大の危機は回避されるところなど(自爆阻止のサスペンスが外の出来事とはほぼ関係無い)あ、それで良かったの(笑)みたいなほのぼのさが結構ある。
しかしシリアスなテンションと真に迫る設定、SFのビジュアルと、とても魅力的。
好きモノの間では70年代SF映画の傑作とも言われる本作だけど、一般の知名度は高くないと言う。
先に挙げた『リバティ&ジャスティス』など、後のSF・ポップカルチャーに与えた影響も大きい(らしい)一作なので、ぜひ一度観ていただきたい。
奥さん、血液サラサラってそういう意味じゃないよ。
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