【映画感想】ラバランチュラ 全員出動!(2015)
このblogでは新作も旧作も観た映画について出来るだけ記事をでっち上げるつもりなんだぜ。
というわけで記念すべき一作目。
奥さん、クモ映画ですよ。
ラバランチュラ 全員出動!
2015年
制作:シネテル・フィルムズ
配給:アルバトロス・フィルムズ
いきなりアルバトロス配給だよ!皆んな!この文脈、わかるかな!!?
監督は『ザ・コンヴェント』『ハロウィン2016』そして『メガ・スパイダー』のマイク・メンデス。
生憎他作品は観たこと無いですが、まあ、わかるよね、この感じ。
でもたまにちゃーんと面白い映画があったりするのがこの界隈の恐ろしいところ。
『シャークネード』とかね。
あと……『シャークネード カテゴリー2』とか。
または……『シャークネード エクストリーム・ミッション』とか。
もしくは……『シャークネード4』とか……。
そんなシャークネードシリーズは、竜巻に巻き上げられた無数のサメが襲ってくる、いわば『ジョーズ』+『ツイスター』。
一方、今作ラバランチュラは溶岩から火を噴く巨大グモが出現。
『スパイダー・パニック』+『ボルケーノ』ってとこです。
カレーとうな丼を一緒に食べるようなデブのためにこの手の映画はありますね。
そんな火を噴く巨大グモ、突然変異で〜とかそういう説明はありません。新種新種。
地面の割れ目からゾロゾロと燃え盛るタランチュラが這い出てきて、口から火を噴き人間を襲う!そして食う!なんでとか聞くな!
あらすじとしては、ロサンゼルスで突如火山が大噴火!それと同時に溶岩の中から火を噴く巨大グモ、溶岩(ラバ)+クモ(タランチュラ)でラバランチュラ!が大量に這い出てきた!主人公のコルトン、そして妻のオリビアと息子のワイアットは仲間たちと協力しながらロサンゼルスを守るためにラバランチュラに立ち向かっていくー!!
ってなわけで、いかにも〜なおバカ設定で楽しむB〜Z級モンスターパニック……と思いきやこの映画、実は目に見える注目ポイントがもう1つあるのだ。
主人公のコルトン・ウエストはかつて大ヒットしたヒーロー映画で主演を務めた人気者、しかし今ではB級映画の出演ばかり、映画よりゴシップの方が注目される落ちぶれっぷり。
そんな彼を演じるのが、スティーヴ・グッテンバーグ。
このスマイル、見覚えのある方もいらっしゃるんじゃなかろうか?
そう、80年代の大ヒット映画『ポリスアカデミー』シリーズの主人公ケーリー・マホニーその人である。
並べて見るとこの優しそうな顔立ちマンマだよ、マンマ。
さらにスタジオで特殊効果を担当する、コルトンの馴染みのスタッフを演じるのはマイケル・ウィンスローとマリオン・ラムジー。
マイケル・ウィンスローは声帯模写を得意とする黒人警官ジョーンズ役。
マリオン・ラムジーは内気で声も体も小さいが、度胸のある警官に成長するフックス役。
二人とも『ポリスアカデミー』シリーズの大人気キャラクターだ。
マイケル・ウィンスローは今作でも陽気な声帯模写を存分に披露してくれるぞ!
さらにチョイ役ながら、巨乳の鬼教官デビー・キャラハンを演じていたレスリー・イースターブルックも出演している。
この人ね。
そうこの映画、何故だかポリスアカデミー出演者が多く登場し、画面狭しと大活躍する。
そして、その素晴らしさはただの同窓会的なサービスだけじゃあない。
かつて一世を風靡し今はB級映画の仕事ばかりというコルトン・ウエストと、かつてポリスアカデミーで人気を博しまさにこのラバランチュラに出演しているスティーヴ・グッテンバーグ。
役者自身と主人公に同一性を感じさせて、リアリティーのある素晴らしいキャラクターに仕上がってる。
さらに、かつて輝かしいハリウッドで活躍していた彼らが、その映画愛を胸にラバランチュラに立ち向かう姿、これが結構感動的なのだ。
そこに、一見無関係なポリスアカデミーキャストでこの映画を作った意味がある。
ちなみにオリビア役のニア・ピープルズも、映画・テレビを中心に80年代から活躍する女優さんで、彼女オリビアとコルトンとの夫婦の絆もこの映画の見所の一つだぞ!
最後になったけれどもう一つだけ、この映画の素敵なシーンをご紹介。
前述の『シャークネード』シリーズの主人公、フィン・シェパードがカメオ出演。
そのお返し?か『シャークネード4』にはコルトン・ウエストがカメオ出演を果たしているぞ。
2017年、DVDダイレクトで続編がもうすぐリリースとなる『ラバランチュラ』。
同じく5作目の制作が決定した『シャークネード』シリーズと共に最も目が離せないB級映画の一つです。
奥さん、暇な時に観てみてよ。
- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2016/04/02
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